不正咬合の種類
叢生(歯が重なっている)
歯が重なり合っている状態で「乱ぐい歯」とも呼ばれ、歯が大きいことや顎が小さいことなどが原因として考えられます。このような歯並びは歯磨きがしにくく、むし歯や歯肉炎のリスクが高くなります。
矯正治療は永久歯がそろった後でも可能ですが、前歯が永久歯へ生えかわるころに一度ご相談ください。
歯の重なりが少ない場合は、早い時期から治療を開始することで、将来的に永久歯を抜かずに治療を進められることがあります。
また、将来抜歯が必要となる場合でも、この時期に前歯を整える治療が効果的なことがあります。
上顎前突(前歯が前に出ている)
指しゃぶりなどが原因で、前歯が前方へ出てくることがあります。
上顎前突には、上顎や上顎の歯が前に出ているタイプと、上顎には問題がなく、下顎が後方にあるため上顎が出ているように見えるタイプがあるのが特徴です。
成長期の治療では、上顎が前に出ている場合はその成長をコントロールし、下顎が後方にある場合は前方への成長を促します。成長期の治療でも上下の顎のバランスが十分に改善しない場合には、下顎の大きさに合わせて上顎の歯を抜いて治療を進めることがあります。
反対咬合(下顎が前に出ている)
反対咬合は、下顎が上顎より前に出ている状態です。3歳児検診などでみられることがありますが、前歯が乳歯から永久歯へ生えかわるころに自然に改善する場合もあります。改善がみられない場合は、矯正治療についてご相談ください。
反対咬合の状態や成長の程度によっては、経過をみている間に下顎の成長が進むことがあります。状況によっては、矯正治療に加えて外科的治療をご提案する場合もあります。
なお、顎が前方だけでなく左右にもずれている場合は、顎の成長に影響することもあるため、乳歯列の時期から治療を検討することが大切です。
開咬(前歯がかみ合わない)
開咬とは、上下の前歯が開いていて、かみ合わない状態です。
前歯で食べものを噛み切ることができず、会話をすると息が漏れやすくなります。原因の多くは口呼吸や指しゃぶりですが、12歳臼歯(12歳ころに生えてくる第二大臼歯)や親知らずが生えることで開咬になる場合もあります。
指しゃぶりの習慣がある場合は、4歳ごろまでは経過をみることが一般的ですが、その後も続く場合は改善をめざしましょう。開咬が続く場合は、矯正装置による治療が必要になることがあります。
また、舌を前へ突き出す癖がある場合は、矯正治療と併せて改善を目的としたトレーニングを行います。
空隙歯列
(歯と歯の間にすき間がある)
「歯と歯の間」にすき間がある歯並びです。
歯が小さい方にみられることが多く、むし歯や歯周病のリスクが高くなるほか、発音しにくい場合があります。
過蓋咬合(かみ合わせが深い)
上の前歯が大きくかぶさり、下の前歯が見えにくくなるほど、かみ合わせが深くなっている歯並びです。
下顎の成長に影響を与えたり、顎関節症につながったりする場合があります。