不正咬合の治療法

Treatment 不正咬合の治療法

歯並びやお口の状態に
合わせて使用する
装置を選択します

矯正治療で使用する装置は、歯並びやかみ合わせの状態によってさまざまです。大きくわけると、お口の中だけに装着する装置と、お顔や頭にも装着する装置の2種類があります。また、ご自身で取り外しができるものと固定式のものがあります。

写真を見ると「矯正治療って、こんな装置を使うの?」と思われるかもしれませんが、少しずつ慣れていくものです。また、装置に慣れるまで話しにくさを感じることがありますが、多くの場合は時間とともにスムーズになっていきます。

マルチブラケット

歯の表面にブラケットを装着し、歯を移動させていく装置です。
金属製のメタルブラケットや、歯の色になじんで目立ちにくい審美ブラケットなどがあります。

メタルブラケット

メタルブラケット

審美ブラケット

審美ブラケット

歯科矯正用
アンカースクリューを
用いた矯正歯科治療

これまでの矯正治療では、ヘッドギアなど頭部に装着する装置を使用する場合がありました。しかし、装着したまま外出しにくいことや、患者さまご自身による装着時間の管理が必要でした。
そうした負担を軽減する方法の一つが、歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正歯科治療です。小さなスクリューを歯ぐきに埋め込み、そのスクリューを固定源として歯を動かします。
装着時間の管理が必要な装置と比べると継続的に力をかけやすく、症例によっては治療期間の短縮につながる場合があります。

歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正歯科治療

ファンクショナル
アプライアンス
(機能的矯正装置)

筋肉の働きを利用して顎の発育を誘導し、上顎と下顎のかみ合わせを整えるための装置です。
装置に組み込まれたネジを調整して、顎を広げるよう促す場合もあります。できるだけ長時間装着することが大切で、使用時間の目安は1日14時間以上です(症状や治療計画により異なります)。
外しているときはケースに入れて保管してください。また、風邪をひいたときや鼻が詰まっているときは、無理に装着する必要はありません。
永久歯への生えかわりが進んだころに、仕上げの矯正治療が必要になる場合があります。

  • 完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
機能的矯正装置(ビムラー)

機能的矯正装置(ビムラー)

機能的矯正装置(ビムラー)

機能的矯正装置(ビムラー)

機能的矯正装置(バイオネーター)

機能的矯正装置(バイオネーター)

機能的矯正装置(バイオネーター)

機能的矯正装置(バイオネーター)

ヘッドギア

上顎の前方への発育を抑えたり、奥歯を後方へ移動させたりすることを目的とする装置です。頭や首に回したバンドで固定して使用します。1日12時間以上の装着が目安です。

ヘッドギア①
ヘッドギア②

急速拡大装置

上顎を横方向へ広げるための装置です。装置のネジを1日2回ほど調整しながら治療を進めます。

急速拡大装置①
急速拡大装置②

リンガルアーチ
(舌側弧線装置)

矯正が必要な部分(1〜2歯)を、歯の内側から細いワイヤーの力で動かす装置です。歯が生えるためのすき間を確保する目的で使用する場合もあります。
装着したばかりのころは多少の違和感が生じることがありますが、1週間~10日ほどで慣れることが一般的です(期間には個人差があります)。ワイヤーの部分を手で触ると、壊れたり曲がったりしてお口の中を傷つける場合があるため、あまり触らないように注意しましょう。

リンガルアーチ(舌側弧線装置)①

リンガルアーチ(舌側弧線装置)②
リンガルアーチ(舌側弧線装置)③

矯正歯科治療に伴う
一般的なリスク・
副作用について

矯正治療を進めるにあたっては、歯科医師による診療だけでなく、患者さまご自身のご協力も大切です。
治療には多くのメリットが期待できる一方で、治療に伴うリスクや副作用が生じる場合もあります。以下の内容をご確認いただき、ご不明な点や気になることがありましたらお気軽にご相談ください。

  1. 矯正装置を装着した直後は、違和感や痛みが生じる場合があります。多くは数日から1〜2週間ほどで慣れていきます。
  2. 歯の動き方には個人差があります。そのため、治療期間が当初の予定より長くなる場合があります。
  3. 装置の使用状況や顎間ゴムの使用状況、定期的な通院の有無などが治療結果や治療期間に影響します。
  4. 治療中は装置によって歯が磨きにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まります。毎日の歯磨きに加え、定期的なメンテナンスも大切です。また、歯が動くことでかくれていたむし歯が見つかる場合があります。
  5. 歯を動かすことにより、歯根が短くなったり歯ぐきが下がったりする場合があります。
  6. ごくまれに、歯と骨が癒着しているため計画通りに治療が進まない場合があります。
  7. ごくまれに、歯を動かすことで神経に影響が及び、歯の神経の機能が失われる場合があります。
  8. 治療中に、金属などによるアレルギー症状が現れる場合があります。
  9. 治療中に、顎関節の音や顎の痛み、口が開けにくいなどの症状が現れる場合があります。
  10. お口の状態の変化などにより、治療計画の変更が必要になる場合があります。
  11. 歯の形を整えたり、かみ合わせの微調整を行ったりする場合があります。
  12. 矯正装置を誤って飲み込んでしまう可能性があります。
  13. 装置を外す際に歯の表面へ細かな亀裂が入ったり、詰め物・被せ物の一部が破損したりする場合があります。
  14. 装置を外した後に保定装置を指示通り使用しない場合、歯並びが元の位置へ戻ろうとすることがあります。
  15. 装置を外した後、かみ合わせの変化に合わせて詰め物・被せ物や修復物の再治療が必要になる場合があります。
  16. 顎の成長や発育により、かみ合わせや歯並びが変化する場合があります。
  17. 治療後に親知らずが生えることで歯並びに変化が生じる場合があります。また、加齢や歯周病などによって歯を支える骨がやせると、かみ合わせや歯並びが変化する場合があります。その際は状態に応じて、追加の処置や再治療をご提案する場合があります。
  18. 矯正治療は、一度開始すると治療前の状態へ完全に戻すことが難しくなります。

以上の内容をご理解いただいた上で治療を進めてまいります。

  • 矯正歯科治療は公的医療保険の対象外となる自由診療です。
  • 治療期間:約24~30ヶ月
  • 治療回数:約24~30回
  • 治療の流れ:カウンセリング、検査、診断を行った上で矯正装置を装着し、定期的に調整を行います。
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